腰椎椎間板ヘルニアや坐骨神経痛などの腰痛は、歩くだけでも腰にひびいたり足にしびれがあったりと辛いものだ。
このページでは、そのような日頃の生活を少しでも楽にして、そして少しでも腰の痛みを緩和させるために普段から履く靴の選び方、おすすめを記している。
正しい靴の選び方
腰痛時の靴については、詳しく書かれている医療の書籍や文献は少なくデータも限りがあるが、以下のポイントに注意しよう。
フィット感・馴染み
つま先と土踏まずフィット感を確認。履き心地の良いものを選ぶ。
靴屋の店員さんから「履いていると馴染んできます」と言われることがあるが、足に合う靴は始めから履きやすい。
重量
軽過ぎる、または重すぎる靴は避ける。
重すぎると歩くときに負担がかかるが、逆に軽過ぎると靴の重みによる振り子のような作用がないため疲れやすくなる。
歩いて癖をみる
靴を履いたときに、段差の登り具合を見てみたり、わざと変な歩き方をして、その靴の癖や悪い点がないかを確認しよう。
サイズ感
足のサイズと靴のサイズを合わせる。メーカーによってサイズ感は違うので注意。サイズが合っていないと歩き方が悪くなりやすい。
弾力性
靴底がペラペラなものを選ばない。座骨神経痛は歩く振動で痛みが大きく伝わるので、適度に弾力性が必要。
また、かかとが踏めるバブーシュタイプは靴底が浅いものも中にはあるので注意しよう。
靴ひも
スリッポンなどは履くときに楽ではあるが、靴ひもで足の甲を固定するものの方がフィット感が増し、健康に良しとされる。
ヒール
ハイヒールなど、ヒールのあるものは避ける。
坐骨神経痛などの腰痛におすすめの靴
腰痛の原因は人によってさまざまであり、またヘルニアや座骨神経痛などの症状によって適する靴は違ってくる。
いくつかの靴の特徴やおすすめするポイントを参考にしてもらえればと思う。
ビルケンシュトック
比較的甲が高い日本人にとってバランスの良い履き心地のビルケンシュトック。幅広く、つくりが頑丈なのが特徴。
ビルケンシュトック モンタナ
ロシオ
テレビ番組『主治医が見つかる診療所』で紹介された、スポーツ医やトレーナーがおすすめしている健康シューズ。
ヘルニアや座骨神経痛が改善された口コミもあり、腰痛の改善におすすめされている。
ROSiO ロシオ
ニューバランス
足を包み込み、守られているような履き心地。
M2040や1501、1040番が人気で、立ちっぱなしの仕事やウォーキングなど様々なシーンで使える。
ニューバランスのスニーカーは種類が豊富で疲れにくいのも特徴だ。ヒールカップ(かかと部分)もしっかりとしている。
ニューバランス M1400
オールディウォーク
テレビ番組『ヒルナンデス』で疲れない靴として紹介。
おしゃれな靴やデザイン性を考慮すると、なかなか種類は少ないが、オールディウォークはデザイン性と機能性に優れている。
人気ランキングでも1位を獲得したり、スニーカーに近い感覚と女性に評判が良い。
オールデイウォーク
メレル
登山靴も取り扱っていたりと、造りがしっかりとしているのはメーカーならではの特徴。
紐タイプではないが、それをカバーするようにフィット感が良く、腰をおろさなくても履きやすいという点が腰痛持ちの方にとっておすすめ。
ほかにもフレンチネイビーなど、カラーリングも豊富だ。
メレル ウォーキングシューズ
ヒーラー
腰痛や骨盤強制など、健康面を考えられて作られており、歩行姿勢の矯正に効果的とされているウォーキングシューズ。腰痛防止にも良い。
アシックス Runwalk(ランウォーク)
仕事でスニーカーなどのカジュアルシューズが履けない場合、ランウォークの革靴はビジネスシーンに適している。
衝撃を吸収し、腰に優しい。
さいごに
ほかにもインソールなどを靴の中に入れて衝撃を軽減したり、オーダーメイドで自分に合った靴をつくるのも1つだ。
ただ、腰痛を改善するためには靴だけではなく日頃の生活や根本的な原因をつきとめ、適切な治療を行うことが重要だ。そしてなによりそれを続けることにある。
靴を始め、コルセットなどの着用により腰に負担をかけないよう注意し、ストレッチなどで日頃のセルフケアをしよう。