「腰が痛くて動けない!」
「動けないほどつらくて対処方法が分からない…」
「病院は何科を受診すればいいの?」
痛みで緊急を要する場合や、それでも無理に動いて仕事に行かなくてはならない人もいるだろう。
このページでは痛みを少しでも取り除く対処法を解説している。
痛みのある部分を冷やす
一般的に冷却療法(アイシング)という対処法だ。
ねんざのときに患部を冷やすのと同じように考えてもらうといい。
ただ、腰痛時は「冷やす」のか「温める」のかどちらが正しいか分からないといった質問を受けることがある。これは痛みが出てからの期間で判断する。
腰の痛みが気になり出してから1ヶ月以内の場合は急性と判断して冷やそう。
もし痛みが気になり仕事が手につかない場合は、保冷剤などをタオルに包み、患部に巻いておくといい。
症状・原因としてはぎっくり腰、腰椎の椎間板ヘルニア、腰のケガなどが多く、患部に炎症が起こっている場合は冷やして対処する方法が好ましい。
そして無理の無い体勢で動かずに安静にしていると、次第に痛みが和らぐはずだ。
ストレッチはダメ!安静にして動かない
もしぎっくり腰や急に背中や腰に負担をかけて動けないほどの痛みが出た場合、決してストレッチをしてはいけない。
もしあなたが専門的な知識を持っていたら話は別だが、たとえばインターネットで公開されている腰痛のストレッチには症状によって相性があり、間違った運動を行うと余計に症状を悪化させる恐れがあるからだ。
まずは病院に行き診察してもらった上で、それから医師や理学療法士に指示されたストレッチや、すすめられる動画を参考にセルフケアを行うべきである。
原因が何も分かっていない状態で、とりあえず楽になろうと腰をもんでみたりストレッチをしたい気持ちは分かるが、まずは安静にして様子を見よう。
そして、このときの寝方には注意が必要だ。「日常生活でやりがち! 腰痛の原因になる動きと、対策例」にも解説しているが、寝る時は横向きになり、足にはクッションなどを挟むといいだろう。
安静にしても腰の痛みがひかずに動けない場合は次の通り。
病院行く(何科を受診すればいいのか)
腰の痛み、その他に気になる症状によって病院で受診する「科」は違ってくるが、まずは整形外科に行くべきだ。
たとえば足にしびれがある場合は椎間板ヘルニアが疑わしいので、MRIで確認する必要があるといった具合に、骨に異常がないか、腰痛の原因を診察してもらい対処法を知ることが大切である。
病院には行っているのに治らない場合
もしすでに病院に通院していたり整体院に通っている場合、一向に改善する見込みがなさそうならば、通う場所で診てもらうことを視野に入れよう。
医師や整体師など施術者は「治らない」「分からない」とは言えない。このことについて「本気で腰痛を治す」で詳しく説明している。
鎮痛剤を飲み痛みを対処する
町の薬局で購入できるロキソニンなどの鎮痛剤は痛みを抑えることができる。
一時的ではあるが大きな効果が期待できるので、仕事などですぐに病院に行けない場合は有効な対処法だろう。
坐骨神経痛やヘルニアなどの腰痛にも病院で処方されることが多く、鎮痛剤は動けないほどの痛みが出たときには欠かせない手段だ。
コルセットの着用
体を動かす仕事や、またはデスクワークでも同じでコルセットは腰痛のセルフケアに大変有効である。
効果が期待できないと説明しているサイトも多いが、それは古いコルセットのことを指している。
腰痛が治らない理由「治せないループ」から抜けるページの「コルセットを適当に選んでいる人が多すぎる」点で説明しているが、病院などで改善を行いつつ腰を今以上悪化させないようにすることが大事なのである。
(参考)コルセットの比較
バイオメカコルセット | 中山式ベルト&コルセット | 病院・整体院などの処方品 | 楽天ショップなどの激安品 | |
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専門家が開発に携わっているか? | 携わっている | 携わっている | メーカーや取引先より仕入れている場合が多い | ほぼ無し |
実績・評判 | ゆがみを定位置に戻す独自の施術法を確立。 日本文化振興会より社会文化功労賞を受賞 | メディア掲載多数。 70余年製品を開発している | 場所によって異なる | 軽度の腰痛なら場合によっては有り |
特徴 | 筋肉が弱らない。体が動かしやすく、ラク。バランスを整え、美しい体形に | 独自のメッシュ生地により伸縮性に優れムレがない。 磁気を扱った商品もある | 患者側で合ったものを選ぶことは難しい | 安さ重視なので機能性が低い |
総合評価 | ||||
緊急な腰痛時に「するべきでない対処法」
動けない緊急を要する腰痛時には血液の循環を促進させないことをおすすめする。
なぜなら基本的に体温を高めることで、それが痛みを強くさせる原因になるからである。
過度な運動や、熱いお風呂に長時間入ることは避けよう。またアルコールの摂取などもそれにあたる。
痛みで苦しいときは”安静にする”ことが大事である。
もし忙しいからと病院にも行かず無理に生活を続けていると、文字通り動けないことになる。それも長期間のあいだで苦しむことになるのはあなた自身だ。
できるだけ早く適切な対処をしてくれることを望む。