コルセットは病院で処方されるもの以外に、楽天ショップやAmazonなどの通販サイトで安いコルセットを購入できる。しかし、これらの商品がいくら評判がよくても自分にとって合うかどうかは分からず不安な部分が多い。
当サイトは理学療法士が監修のもと、病院で処方される医療用コルセットや、オーダーメイド品、安価なコルセットなどのそれぞれの効果や値段、保険などについて説明している。
(参照:コルセットの値段と効果【比較表】)
医療用コルセットの効果や費用について
ぎっくり腰や椎間板ヘルニアなどの腰痛で、整形外科の医師よりコルセットをすすめられたときは、主に自然療法を目的としている場合が多い。
自然療法とは、手術などをせずに日常生活を送りながら治すというもの。
その際に補助的な役割を果たすのがコルセットなのだが、通常の医療用コルセットとオーダーメイドによるものがある。
後に市販のコルセットと比較するが、通常のものは病院によって取り扱っているものが違い、場合によっては機能が古いこともあるのが注意点である。
効果は基本的に腰周りの筋肉を支えること。
ものによって素材や使い方が多少異なったりもするが、ほぼ大量生産されたものなので「着けたままだと、筋肉が弱まり治るのが遅くなる」とよく言われるのは、このコルセットを指している場合が多い。
比べて、オーダーメイドのコルセットは自分用のサイズや生活環境に合わせて作ってくれる。
効果や機能面においては、その病院が取り引きしているメーカーや義肢装具士の腕にもよるだろう。
医療用コルセットの値段、保険適用
コルセットは保険適用されるので、通常のコルセットだと最終的に支払う価格は3000〜4000円ぐらいが一般的な値段だ。病院の窓口で3割負担の金額を支払う。
特別な医療行為がない限り、診察などの初期費用を含めて10,000円ぐらいだろう。
ただしオーダーメイドなどに医療保険を利用して治療用装具などを製作する場合は「療養費払い」制度により、いったん製作所などへ義肢・装具の代金を全額立て替えて支払う。
それから自分で各種医療保険の申請手続き・請求をして1ヶ月〜3ヶ月ほどすると、その保険の給付割合にしたがって代金が指定の口座に入金されるといった流れだ。
- 注意
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コルセットなどの義肢や装具は医療費控除に該当するが、予防など一部還付の対象にならない場合もある。
当サイトの内容は代金の還付を保証するものではなく利用の流れの一例であるので、詳しくは医師や製作所に問い合わせよう。

※ 金額は例
出来上がるまでの期間は、サイズを採寸し、オーダーしてから約2週間程度。
ちなみに…
コルセットは医療費控除の対象と国税庁のホームページ「医療費控除の対象となる医療費」に記されている。詳しくは該当サイトをご覧頂ければと思う。
通販サイトで売られている安いコルセット
通販などで市販されている安いコルセットについては腰痛が治らない理由「治せないループ」から抜けるページにも記載しているが、安いには安いなりの理由がある。
具体的な理由をあげると、使われている素材もそうだが大量生産されている場合がほとんどなので大衆的に作られているといった理由が大きい。
腰痛の原因は生活スタイルや骨格・筋肉など人によって様々で、誰しも同じ効果が得られることはまずあり得ない。腰の痛みが軽度であるならば問題も少ないだろうが、改善を考えるなら、あなたの日常に適したコルセットを選ぶことが大事だ。
コルセットの値段の比較
オーダーメイド | 医療用コルセット | 通販サイト | |
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値段 | メーカーや装具屋によって異なる | 保険適用により3,000円〜4,000円程 | 1,000円〜と安価なものもある |
特徴 | 適したコルセットを作ることができるが費用が高くつく | 患者側で合ったものを選ぶことは難しい | 安さ重視なので機能性が低い場合が多い |
参照:腰痛コルセットのおすすめ【症状や仕事による】正しい選び方
上記の参照記事にも記載してあるが、コルセットはほかにも歴史あるメーカーが日々改良を重ね、専門家が開発に携わりヘルニアなどの腰痛に適するコルセットなど日々進化しているものもある。こちらも参考にしていただければと思う。
つらい腰痛を本気で改善するためには、医療用コルセットを通販のランキングや安価なもので選ぶのではなく自分の症状にあった最新のコルセットをおすすめすると共に、日常的に履く靴やストレッチやなどのセルフケアを怠らないことが大切である。