腰痛には様々な原因がある。知らず知らずのうちに腰に負担をかけ、日常生活の過ごし方により腰を痛めたり、椎間板ヘルニアなどの場合は症状を悪化させてしまうこともあるだろう。
このページでは腰痛の原因や、多くの人がやりがちな動作、そして対策方法を詳しく解説している。ぜひ腰痛の改善に役立ててほしい。
腰痛の原因と対策例
寝るときの姿勢が原因
目が覚めると腰がガチガチで、朝から憂鬱な痛みを感じながら起きる人はいるだろう。
この場合、寝るときの姿勢が「うつぶせ寝」「仰向け寝」の場合が多い。
うつぶせ寝
うつぶせて寝ると腰椎の関節に大きな負荷がかかる。
仰向け寝
比較的女性に多くみられるのだが、腰には「反り腰」というものがある。
背中からお尻にかけてカーブし、腰が浮いた状態になってしまうので、腰の筋肉が休まることがなく常に負担をかける状態となってしまう。
ちなみに…
反り腰により内臓が下に落ちこむことで、便秘や消化不良、肌荒れの原因にもなります。
対策例
横向きになり、体をまるめて寝よう。一番腰に負担の少ない寝方だ。
また、そのとき足の膝を軽く曲げてクッションやざぶとんなどを挟むことにより骨盤の歪み防止になる。
鞄(カバン)が原因
トートバッグやショルダーバッグなど、普段使用する物にも意識しよう。
肩に掛けるカバンは右肩左肩のどちらかに負担かかかるので、肩こりや腰痛、そして体を歪ませる1つの原因になることがある。
体が歪みバランスが左右違った状態で歩くと、使う筋肉にかたよりができてしまうため知らぬ間に疲労がたまり、体のさまざまな部位に痛みが出ることがあるのだ。
対策例
もし毎日のように使う鞄ならば、できるだけリュックなど左右のバランスが同じものにしよう。
また選び方としてはベルトが太いもの。そしてできるだけ軽量なものがおすすめだ。
デスクワークに多い、姿勢が原因
デスクワークで普段から運動をしない生活をしていると、知らぬ間に筋肉は衰えているもの。
そして常に椅子に座り長時間同じ姿勢を維持しているため、腰の筋肉や腰椎への負担はとても大きい。
また知らない人が多いのだが、目の疲れが原因となり、目から首に、首から腰にとだんだんと症状が下に下がり痛みを発祥することは多い。
対策
- パソコン画面をじーっと見たままではなく、適度に休ませることを意識する
- 背もたれは極力使用せずに背筋をまっすぐ伸ばす
- 腕の位置はひじがデスクに少し着くぐらいで、目線はやや斜め下
- 30分~1時間に1回程度は席を立って体を動かす
- 足を組まない
また姿勢を長時間維持するのは大変なので、椅子と背中のあいだにクッションを挟むといいだろう。
布団が原因
薄いふとんや固すぎる布団は反発力がとぼしく、寝返りのさまたげになる。
寝返りは睡眠時に血液を循環させるために大変重要な役割を持っているので、せんべい布団などでは体はガチガチになってしまうだろう。
また柔らかすぎる布団も避けた方がいい。結局体が沈み、腰椎の周りの筋肉に負担が集中してしまうからだ。
対策例
体圧分散の低反発マットレスの使用をおすすめする。
低反発は体の負担を優しく吸収してくれるのだが、通常の低反発マットレスは寝返りがしにくい構造となっているため、上記で説明したように血液の流れをさまたげおすすめできない。
しかし体圧分散機能のあるマットレスでは体の負担を適度に分散させる構造となっており、椎間板ヘルニアの人や、腰痛持ち、肩凝りの人にとって体の疲れを取る最適なつくりとなっている。
詳細はこちらのページに書かれてある。病院などで神経ブロック注射の治療などをしている人にもおすすめしたい。
内臓疾患が腰痛の原因
腰の痛みだからといって腰周りや姿勢が原因ではなく、泌尿器系、消化器系の疾患、循環器系、女性に特徴的な疾患により腰痛が引き起こされる場合もある。
もし腰以外に体の異変を感じていたり、内蔵の疾患に心当たりがある場合は、それが原因で腰痛が引き起こされることも視野に入れ病院の医師に必ず相談するべきだ。
歩き方が原因
足と腰はとても関連性が高い。
腰の痛みをかばいながら歩くことで変な歩き方の癖がつき、腰痛が悪化したり、また逆に足を痛めることによって腰痛を発症するのはよくあることだ。
(参考:足の裏が痛い!土踏まず、かかと付近の痛みは足底筋膜炎)
また普段から履く靴にも気をつけよう。腰痛のときの靴の正しい選び方に詳しく記載しているが、体に負担をかけないものがいい。重くても、また軽すぎるものも控えよう。
次に腰痛の改善に欠かすことはできない、腰痛コルセットのおすすめ【症状や仕事による】正しい選び方を解説する。